「リーズナブルな料金で家を建てたい」と思っている方は多いと思いますが、そのような方には狭小住宅を専門に扱っているハウスメーカーや工務店がおすすめです。
しかし、初めて家を建てるとなると、どのようなハウスメーカーや工務店があり、どれくらいの費用がかかるのか心配ですよね。
本記事では東京でおすすめの狭小住宅に特化したハウスメーカーや工務店を11社ご紹介します。
狭小住宅に特化したハウスメーカーや工務店の上手な選び方もお伝えしますので、これから家を建てたいと思っている方はぜひ参考にしてみてくださいね。
東京は狭小住宅が当たり前？狭小住宅とは？
狭小住宅とは？
狭小住宅とは、一般的に15坪以下の限られた土地に建てられた住宅を指します。
特に地価が高く、土地の有効活用が求められる東京などの都市部では、敷地面積が狭くても居住空間を確保するために、3階建てや地下室を設けるなど、縦の空間を最大限に活かした設計がなされるのが特徴です。
限られた敷地でも、吹き抜けやスキップフロア、屋上バルコニーなどを取り入れることで、広がりを感じさせる工夫が凝らされているため、「狭い」「生活しづらい」などのデメリットは比較的感じにくいでしょう。
都市部の土地を有効活用し、利便性の高い場所に住むための合理的な選択肢として普及しています。
狭小住宅の費用相場
狭小住宅の費用相場は、土地代と建築費用の合計で決まります。土地代は立地によって大きく変動しますが、東京23区内などでは、狭小地であっても数千万円から1億円を超えることも珍しくありません。
一方、建築費用は一般的な住宅と比較して割高になる傾向があります。これは、狭い土地での作業は重機が入りにくく、資材の運搬や搬入に手間がかかるため、人件費や運搬費が増加するからです。
また、限られた空間を有効活用するための複雑な設計や、耐震性を確保するための特殊な工法が必要となる場合も多く、坪単価が高くなる傾向があります。
具体的な費用相場としては、建築費だけで坪単価80万円～120万円以上となるケースが多く見られます。
例えば、15坪の狭小住宅であれば、建築費だけで1,200万円～1,800万円以上かかる計算になります。
さらに、この金額に土地代が加わるため、都心で狭小住宅を建てる場合の総費用は、安くても4,000万円～5,000万円程度から、立地や仕様によっては1億円を超えることも十分考えられます。
ただし、狭小住宅専門のハウスメーカーや工務店は狭い土地での建築ノウハウを持っています。
コストを抑えつつ効率的な設計を提案してくれるため、総額を見ると通常の住宅よりもリーズナブルに建てられるケースがほとんどでしょう。
東京の狭小住宅を建てるハウスメーカー・工務店の選び方
狭小住宅の実績や事例が豊富か
東京で狭小住宅を建てる際には、ハウスメーカーや工務店選びが非常に重要です。狭小住宅の建築には、一般的な住宅とは異なる特殊なノウハウと技術が求められます。
まずは、依頼を検討しているハウスメーカーや工務店が過去にどれだけ狭小住宅の建築実績があるかを必ず確認しましょう。
公式サイトやパンフレットで、実際に手掛けた狭小住宅の事例を豊富に紹介しているか、また、それらの事例が自分の理想とするスタイルや間取りに近いかどうかも重要な判断基準です。
実績が多いということは、狭い敷地での施工経験が豊富で、予期せぬ問題にも柔軟に対応できる可能性が高いことを意味します。
具体的な事例を見せてもらい、設計の工夫や課題解決の方法について詳しく説明してもらえば、その業者の専門性を測ることができます。
間取りや空間作りの工夫は期待できるか
狭小住宅では、数センチ単位の工夫が住み心地に大きく影響します。そのため、限られた空間をいかに広く、そして快適に使えるような間取りや空間作りの提案ができるかが、ハウスメーカーや工務店選びの重要なポイントです。
例えば、吹き抜けを設けて開放感を演出したり、スキップフロアで空間に変化をつけたり、壁面収納や造作家具を効果的に取り入れてデッドスペースをなくしたりといった狭小住宅ならではの提案力があるかを確認しましょう。
採光や通風を最大限に確保するための窓の配置、あるいはプライバシーを確保しつつ外部との繋がりを感じさせる設計など、狭小地だからこそ生まれる課題を解決し、快適性を高めるアイデアを豊富に持っている業者を選ぶことが、理想の住まいへとつながります。
耐震性や断熱性、気密性など住宅性能はどうか
地価の高い東京で狭小住宅を建てる以上、長く安心して住み続けられる住宅性能は絶対に妥協できません。
首都直下型地震も懸念される現代では、特に、地震に強いことを示す耐震性は非常に重要です。狭い敷地でも、構造計算に基づいた確かな耐震設計を行っているかを確認しましょう。
また、快適な室内環境を維持し、ランニングコストを抑えるためには、断熱性や気密性の高さも外せないポイントです。
高断熱・高気密の住宅は、夏は涼しく冬は暖かく過ごせるだけでなく、冷暖房費の節約にもつながります。
換気システムや省エネ設備についても提案があるか、長期優良住宅の基準を満たせるかなども確認し、快適性と将来性を見据えた住宅性能の高い業者を選ぶことで、後悔しない家づくりを実現できるでしょう。
東京の狭小住宅を建てるハウスメーカー・工務店おすすめ11選！
スモールハウス
「スモールハウス」は東京における狭小住宅建築の専門家として高い実績を誇ります。
狭小住宅一筋で約20年の歴史を持ち、これまでに150棟もの豊富な実績を積み重ねてきました。
さらに、スモールハウスには狭小住宅に特化したプロフェッショナルなメンバーが勢ぞろいしています。
設計士から施工管理まで、狭小住宅ならではの課題やニーズを熟知した専門家集団が、お客様一人ひとりの要望に応じた最適なプランを提案し、実現します。
デザイン性、機能性、快適性を兼ね備えた、質の高い狭小住宅建築が期待できますね。
運営会社名：有限会社スモールハウス
本社所在地：東京都杉並区和田3丁目59-10 エレガンス東高円寺410号室
施工エリア：中央区/港区/新宿区/文京区/台東区/墨田区/江東区/品川区/目黒区/大田区/世田谷区/渋谷区/中野区/杉並区/豊島区/北区/荒川区/板橋区/練馬区/足立区/葛飾区/江戸川区/千代田区/八王子市/立川市/武蔵野市/三鷹市/府中市/調布市/小金井市/小平市/日野市/国分寺市/国立市/狛江市/西東京市
公式サイト：スモールハウス
BLISS
「BLISS」は、狭小住宅において、お客様の土地と将来を見据えた住まいづくりを特徴としています。
限られた土地に合わせた柔軟なプランニングで対応してくれ、変形地や狭小地といった都市部の多様な敷地形状に対し、制約を逆手に取った独創的な間取りや空間設計の提案が得意です。
さらに、耐震・制震住宅に加え、高断熱・省エネ住宅にも対応しています。地震が多い日本だからこそ確かな耐震性は安心ですし、高断熱・高気密な構造と省エネ設備で、年間を通して快適な室内環境を保ちながら、光熱費の削減ができるのもうれしいですね。
運営会社名：株式会社BLISS
本社所在地：東京都文京区湯島3-36-3
施工エリア：千代田区/中央区/港区/新宿区/文京区/台東区/墨田区/江東区/品川区/目黒区/大田区/世田谷区/渋谷区/中野区/杉並区/豊島区/北区/荒川区/板橋区/練馬区/足立区/葛飾区/江戸川区/狛江市
公式サイト：BLISS
ホープス
「ホープス」は狭小地に上手く適応し、趣味を楽しむ空間や収納に工夫した狭小住宅の設計を得意としています。
限られた敷地面積の中でも、デッドスペースを有効活用した大容量収納や、書斎、ホビールームといった個人の趣味を存分に楽しめるような空間を創出してくれるでしょう。
さらに、ホープスはSE構法を採用することで、安心・安全な住宅を提供しています。木造の特性を活かしつつ、鉄骨造のような強靭な骨組みを実現する工法で、高い耐震性を確保しながらも、柱や壁の少ない大空間や、開放的な吹き抜けといった自由度の高い間取りが可能です。
運営会社名：株式会社ホープス
本社所在地：東京都世田谷区尾山台3-24-6
施工エリア：東京都全域
公式サイト：ホープス
アース
「アース」は独自の設計コンセプトやデザインルールを持っています。単に間取りや性能を考慮するだけでなく、家具や家電、カーテン、収納、さらには植栽に至るまで、空間全体をトータルでデザインしてくれるでしょう。
また、ひとり一人に合った商品の提案も大切にしています。お客様の敷地の広さや家族構成、建築条件、さらには既存の概念にとらわれず、本当に望む暮らしを見つけるための手助けをしてくれ、理想の住まいを形にしてくれるはずです。
運営会社名：株式会社アース
本社所在地：東京都江戸川区一之江2-1-15
施工エリア：中央区/港区/新宿区/文京区/墨田区/江東区/品川区/目黒区/大田区/世田谷区/渋谷区/中野区/杉並区/豊島区/北区/荒川区/板橋区/練馬区/足立区/葛飾区/江戸川区
公式サイト：アース
国工務店
「国工務店」は創業50年以上の長い歴史を持ち、長年にわたり培ってきた狭小住宅ならではの工夫とノウハウを凝縮した家づくりを提供しています。
「小さく建てて、大きく暮らす」をコンセプトに、限られた空間でも満足度の高い上質な暮らしを提案し続けています。
また、国工務店は大工を社員として雇用している工務店である点も大きな特徴です。外部に委託せず、自社で経験豊富な大工を育成し、その手によって一つ一つ丁寧に作り上げる「手作り感のある仕事」を大切にしています。
運営会社名：株式会社国工務店
本社所在地：東京都江戸川区北葛西2-24-13
施工エリア：千代田区/中央区/港区/新宿区/文京区/台東区/墨田区/江東区/品川区/目黒区/大田区/世田谷区/渋谷区/中野区/杉並区/豊島区/北区/荒川区/板橋区/練馬区/足立区/葛飾区/江戸川区
公式サイト：国工務店
丸山工務店
「丸山工務店」は創業70年以上の長い歴史を持ち、江東区・江戸川区を中心に1500棟以上の家づくりを手掛けてきました。
その経験に基づき、特に高気密・高断熱住宅の提案に力を入れています。国の基準だけでなく、民間団体「HEAT20」が示す高い断熱性能基準も採用しており、省エネ性と快適性を両立した住まいが手に入ります。
また、丸山工務店は他社にはない充実したお客様サポートも強みです。家を建てる間も安心して過ごせるよう、工事期間中の無料仮住居や無料貸倉庫を提供しています。
運営会社名：株式会社丸山工務店
本社所在地：東京都江東区東砂3-15-7
施工エリア：江東区/江戸川区/墨田区/葛飾区
公式サイト：丸山工務店
渡辺ハウジング
「渡辺ハウジング」は都内の狭小地で敷地を最大限に活かす「建て起こし工法」を採用しています。
足場を組まずに外壁を仕上げ、現場で壁を起こすことで、隣地境界ぎりぎりまで建築することを可能にします。
一般的な工法よりも広い床面積を確保でき、住宅が密集する都市部において、狭小地でも広々とした居住空間を実現する独特の技術ですね。
また、渡辺ハウジングは高品質・高性能な家を安心の価格で提供することにも注力しています。
大手ハウスメーカーと比較して、宣伝広告費などの余計なコストを抑えることで、同じ予算でもより質の高い家づくりを実現しています。
運営会社名：株式会社渡辺ハウジング
本社所在地：東京都板橋区東山町13-6
施工エリア：千代田区/中央区/港区/新宿区/文京区/台東区/墨田区/江東区/品川区/目黒区/大田区/世田谷区/渋谷区/中野区/杉並区/豊島区/北区/荒川区/板橋区/練馬区/足立区/葛飾区/江戸川区
公式サイト：渡辺ハウジング
印南建設
「印南建設」はSE構法による狭小住宅が魅力です。柱や壁の少ない大空間を安全に実現できる木造ラーメン構造で、限られた狭小敷地でも開放的なリビングや大きな窓、スキップフロア、ビルトインガレージなどを可能にします。都市部の狭小地でも広々とした快適な空間を提供してくれるでしょう。
また、「東京で資産価値の高い木の家を提案」がコンセプトです。SE構法による高い耐震性や、ダブル断熱工法による高断熱・高気密性能、長期優良住宅や認定低炭素住宅への対応で、快適な住み心地と共に、将来にわたって価値を維持できる耐久性の高い木の家を提供しています。
運営会社名：株式会社印南建設
本社所在地：東京都杉並区松庵3-31-2
施工エリア：杉並区/新宿区/練馬区/世田谷区/目黒区/品川区/大田区/文京区/板橋区/渋谷区/港区/三鷹市/武蔵野市/調布市/府中市/町田市
公式サイト：印南建設
リバティホーム
「リバティホーム」は50年以上の豊富な経験を活かし、広さを生み出す独自の工夫を凝らした狭小住宅を提供しています。
敷地10坪～30坪台の狭小地や変形地、密集地域といった都市部ならではの課題に対し、限られたスペースでも開放感と機能性を両立させる提案を得意としています。
また、リバティホームでは実際に狭小住宅モデルハウス2棟を見学可能な点が大きな強みです。
これらのモデルハウスは、住宅展示場のような大きな家ではなく「実際に住むサイズの家」をコンセプトとしており、工夫を凝らした空間を実生活に近い感覚で体感できます。
運営会社名：株式会社リバティホーム
本社所在地：東京都江戸川区西小岩3-21-30
施工エリア：江戸川区/葛飾区/墨田区/江東区
公式サイト：リバティホーム
則武工務店
「則武工務店」は創業大正11年という100年以上の長い歴史を持ち、地域密着型で信頼関係を築いてきました。
その中で培われた豊富な経験と知識を活かし、リフォームやリノベーションにも力を入れています。
また、災害対策としての住宅の補強やメンテナンスにも重きを置いています。特に、木造住宅密集地域である中央区を中心に事業を展開しているため、耐震補強に注力しています。
地域の防災拠点委員長を務めるなど地域住民と共に防災訓練にも参加し、いざという時に自宅で安全に過ごせる在宅避難ができるような住宅の強化を目指しています。
運営会社名：株式会社則武工務店
本社所在地：東京都中央区勝どき2丁目7番9号
施工エリア：中央区
公式サイト：則武工務店
武蔵ホーム
「武蔵ホーム」はプライバシーの確保と優れた防犯性に特化しています。住宅が密集する東京では重要な要素としており、外部と接する窓を極力減らし、中庭や格子、高い壁などを採用することで、採光や通風を確保しつつ、外部からの視線を遮断しプライベートな空間を守ります。
また、施主が特に重要と考えるファクターにターゲットを絞り、その実現を目指す家づくりを行っています。
お客様一人ひとりのライフスタイルや夢を深くヒアリングし、造作家具や吹き抜け、スキップフロア、アイランドキッチンなど、お客様が最も重視する要素を具体的に取り入れてくれます。
運営会社名：株式会社武蔵ホーム
本社所在地：東京都新宿区新宿1-7-1 新宿171ビル2F
施工エリア：-
公式サイト：武蔵ホーム
【東京】狭小住宅を建てる際の注意点
建築規制は確認すること
東京で狭小住宅を建てる際には、限られた土地ならではの特性や、都市部に特有の事情を考慮した注意が必要です。まずは一般的な住宅以上に建築規制を細かく確認することが非常に重要です。
東京では都市計画法に基づく用途地域によって、建ぺい率や容積率が厳しく定められています。
また、日影規制や北側斜線制限、高さ制限、防火地域・準防火地域による建材の制限など、狭小地では特に設計の自由度を左右する規制が多く存在します。
これらの規制を事前に把握し、ハウスメーカーや工務店と相談しながら希望する間取りやデザインが実現可能か、法的に問題がないかを徹底的に確認する必要があります。
防音対策は必須
都市部の狭小住宅では、隣家との距離が近かったり、交通量の多い道路に面していたりすることが多いため、防音対策は必須と言えます。
外部からの騒音侵入を防ぐだけでなく、子供の声、楽器の音、ペットの鳴き声など自宅の生活音が近隣に漏れないように配慮することも重要です。
壁や窓に防音性能の高い素材を使用したり、二重窓を採用したり、断熱材と組み合わせて音の伝わりを遮断する工夫が必要となるでしょう。
設計段階から防音対策を意識することで、プライバシーが守られ、安心して暮らせる静かな住環境を確保できます。
住宅ローンや住宅ローン控除の要件を確認する
狭小住宅を建てる際には、住宅ローンや住宅ローン控除の要件を事前にしっかり確認することも大切です。
一般的な住宅ローンは床面積の最低基準を設けていることが多く、極端に面積の小さい狭小住宅だと対象外になる可能性があります。
また、住宅ローン控除を受けるための要件も同様に床面積やその他の条件が定められています。
建築を検討している狭小住宅がこれらの金融機関や制度の要件を満たしているか、事前に金融機関や税務署、またはファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談し、資金計画に無理がないかを確認しておきましょう。
狭小住宅のメリット
立地の良い場所に建てられることが多い
狭小住宅の最大のメリットは、立地の良い場所に建てられることが多い点です。都心部や駅に近い場所、商業施設や公共施設が充実したエリアなど、一般的に広い土地の取得が困難で高額な場所でも、狭小地であれば購入の選択肢に入りやすくなります。
これにより、通勤・通学の利便性が高く、買い物やレジャーにもアクセスしやすい、都市生活の恩恵を最大限に受けられる理想的なロケーションに住まいを構えることが可能になります。
固定資産税などが安くなる場合もある
狭小住宅はその土地の評価額が比較的小さいため、それに伴う固定資産税や都市計画税などの税金が安くなる場合があります。
広い土地に建てる一般的な住宅と比べて、毎年発生するランニングコストを抑えられる可能性があるのは大きな魅力ですね。
長期的に見れば税金面でのメリットは家計にとって重要な節約となり、住み始めてからの経済的な負担を軽減することにつながるでしょう。
光熱費が安くなりやすい
狭小住宅は延床面積が比較的小さいため冷暖房の対象となる空間が少なく、光熱費が安くなりやすいというメリットがあります。
特に高気密・高断熱の設計を取り入れることで、効率的に室温を保つことができ、エアコンなどのエネルギー消費を抑えることが可能です。
これは、環境負荷の低減にも繋がり、エコな暮らしを実現する上でも有利と言えるでしょう。毎月の固定費を抑えたい方にとって、経済的な負担の軽減は大きな魅力です。
土地の価格が抑えられ、総費用が安くなりやすい
敷地面積が小さいことから、土地の価格を抑えられる傾向にあるのも大きな利点です。都心部などの地価が高いエリアでは、広い土地を購入することが難しい、あるいは非常に高額になりますが、狭小地であれば手が届きやすくなります。
土地代が抑えられることで、住宅建築にかかる総費用を比較的安く済ませることが可能になり、予算内で理想の立地にマイホームを持つという夢を実現しやすくなります。
動線が限られ、家事時間の節約になる
狭小住宅は空間がコンパクトにまとまっているため、生活動線や家事動線が限られるという特徴があります。
部屋間の移動距離が短くなり、キッチンからリビング、洗面所へのアクセスなどがスムーズになるため、日々の家事効率が向上し、家事時間の節約につながります。
無駄な動きが少ない効率的な間取りは、日々の暮らしにゆとりを生み出し、忙しい現代人にとって大きなメリットとなるのではないでしょうか。
狭小住宅のデメリット
坪単価は高くなりやすい
狭小住宅は都市部での暮らしに多くのメリットをもたらしますが、その特性ゆえにいくつかのデメリットも存在します。
一見すると総建築費用が安く見えるかもしれませんが、坪単価は高くなりやすい傾向にあります。
これは、狭い敷地での作業は重機が入りにくく、資材の運搬や搬入に手間がかかるため人件費や運搬費が増加するからです。
また、限られた空間を有効活用するための複雑な設計や、耐震性を確保するための特殊な工法が必要となる場合も多く、結果として単位面積あたりのコストが割高になる傾向があります。
設計が命、失敗すると窮屈な家になる
狭小住宅は限られた空間を最大限に活かすために設計が非常に重要になります。もし設計が不十分だと、生活動線が悪くなったり、圧迫感のある窮屈な家になってしまうリスクがあります。
例えば、適切な場所に収納スペースがなかったり、窓の配置が悪く採光や通風が不足したりすると、日々の暮らしが不便でストレスの多いものになりかねません。
そのため、狭小住宅の実績が豊富で、空間活用のノウハウを持つハウスメーカーや工務店選びが最重要となるでしょう。
太陽光発電を活用した省エネ対応は難しい
狭小住宅では屋根の面積が限られているため、太陽光発電システムを十分に設置することが難しく、省エネ対応の選択肢が限られる場合があります。太陽光パネルの設置枚数が少なくなるため、発電効率が低くなりがちです。
もしゼロエネルギー住宅などの高い省エネ目標を目指す場合、太陽光発電以外の断熱性能の向上や高効率設備の導入など、別の方法でエネルギー消費を抑える工夫が求められるでしょう。
採光は工夫が必要
都市部の狭小地は周囲を建物に囲まれていることが多いため、採光には特別な工夫が必要になります。一般的な窓を設けるだけでは、十分な光を取り入れられない可能性も考えられるでしょう。
そのため、吹き抜けを設けて上部から光を導いたり、天窓やハイサイドライトを活用したり、中庭やライトコートを設けて光を反射させるなど、建築的なアイデアが必要不可欠です。
設計段階で綿密なシミュレーションを行い、日中も明るく過ごせる空間を確保するための工夫が求められます。
収納スペースの確保にアイデアが必要
狭小住宅では床面積が限られているため、収納スペースの確保に対するアイデアが非常に重要になります。
通常の戸建て住宅のように広い収納スペースを設けることが難しいため、デッドスペースの徹底的な活用が求められるでしょう。
例えば、壁面全体を使った造作収納、階段下の空間利用、ロフトやスキップフロアを活用した隠し収納、家具と一体化した収納など、多角的な視点から効率的な収納計画を立てる必要があります。
このような工夫をすれば、物が散らからず、すっきりとした快適な生活空間を維持できます。
後悔しない！狭小住宅を建てる方法
情報収集はしっかりと！
狭小住宅を建てるうえでもっとも重要なのは、徹底した情報収集です。単にデザインや間取りの事例を見るだけでなく、狭小地における法規制、工法、耐震性、断熱性、そして光熱費や税金といったランニングコストに関する情報まで幅広く集めましょう。
実際に狭小住宅に住んでいる人の声や体験談を参考にしたり、完成見学会に参加して実際の空間を体感したりするのもおすすめです。
インターネットだけでなく、専門誌や書籍なども活用し、多角的な視点から情報を集めることで、より現実的で後悔のない計画が立てられます。
無料相談は躊躇せずに活用する
多くのハウスメーカーや工務店が提供している無料相談は、躊躇せず積極的に活用しましょう。無料相談では、漠然としたイメージや疑問をプロに直接ぶつけることができます。
敷地の条件や予算、希望するライフスタイルなどを伝えることで、専門家から具体的なアドバイスや提案、概算費用などを引き出すことが可能ですよ。
複数の業者に相談することで、それぞれの得意分野や提案力、担当者との相性などを比較検討でき、信頼できる建築会社を見つけるための貴重な機会となります。積極的に活用し、疑問や不安を解消しながら理想の家づくりへと一歩を踏み出しましょう。
まとめ
「コストを抑えて家を建てたい」という方には狭小住宅がピッタリですが、東京で狭小住宅を扱っているハウスメーカーや工務店は非常に多いため、どこを選べばよいか迷ってしまいますよね。
また、狭小住宅を建てる際にはどのような点に注意すればよいかやメリット・デメリットも頭に入れておく必要があります。
今回ご紹介したハウスメーカーや工務店は丁寧な施工かつ評判がよいところばかりですので、気になる業者が見つかれば、ぜひ無料相談をしてみてくださいね。